かわせみは自由が丘店で働き始めてから今月(5月)で4年目になります。
息子が小学校に入学するのと同じタイミングで働き始めたのですが、息子との二人生活を楽しもうと精一杯やってきました。
小学生になったとはいえ甘えん坊の息子をおいて働くのは罪悪感もあり、お休みの日はできるだけ息子の行きたいところに連れて行ったり、息子の好きなものを作ったりして過ごしていました。
息子は鉄道好きなので、日帰りで電車を乗り継ぎ、富士山を観に行ったこともあります。
私も自分が好きでやっていると思っていたのですが、最近はなんだか心身ともに疲れがとれません。
知らず知らずのうちに我慢していたのでしょうか。
なんでもないことでキレて、喧嘩してしまいました。
その名も「唐揚げ事件」。
休日はゆっくり寝ていたいのですが、この日はピザが食べたいとリクエストされていたので、ちょっとだけ早く起きてピザ生地から作っていました。
美味しくできてたくさん食べたせいか、なかなか消化されず胃もたれ気味。
そこに夕飯は唐揚げがいいとリクエストが入り、もう献立を考えるのも億劫だった私は、はいはいと返事をしていました。
息子はとても喜んで、ことあるごとに「唐揚げまだ?」と聞いてきます。
私はお腹がいっぱいだと何も作る気が起きないので、お腹を空かせるために買い物に出かけて歩いたり、早めに入浴して胃もたれを解消しようとしたりしていました。
その間も「唐揚げまだ?」攻撃は続きます。
いい加減イライラきて、思わず怒鳴ってしまいました。
「ママだって唐揚げ作れるように頑張ってるのよ!」
「ママだって誰かに好きなもの作ってもらいたい!」
「ママだって『まだ?』って言ってご飯が出てくるのを待つ生活がしたいのに!」
ほぼ八つ当たりです(笑)
息子は「そんなつもりで言ったんじゃないのに~」と大泣きです。
そんな息子をおいて、ドライヤーをかけているとだんだん冷静になってきました。
どうやら本音を言ってスッキリしたようです。
それから近所のほか弁に二人で仲良く手をつないでいきました。
いつもならほか弁だけでは野菜が足りないからと、サラダや味噌汁を作るんですが、今回は栄養面は無視です。
私がいかに気分よく過ごせるかを重視して手抜きしました。
それでも息子と楽しく会話しながら過ごせて、心の栄養は満たされた感じがしました。
ここ数か月、不満足な気持ちが長引いたり、いつもは気にしないでいられることに引っかかったり、逆にいつもは関心があることに無関心になったりすることが何度かありました。
今回と似たようなことを繰り返しながら、私は心の余裕がなくなってきていることに気づきました。
思えばこの三年間、息子と二人の生活がはじまり、引っ越し、新しい仕事、小学校のことなど新しいことの連続で、こういうときこそ楽しまなくては!と気を張りすぎていたように思います。
これまでは、新しいことに慣れたり、やるべきことをしたり、とにかく毎日をこなしていくのに必死で、心身は疲れ果てているのに、疲れを感じる余裕がなかったのかもしれません。
今は自分が疲れていることを感じられるようになり、疲れていることを自分に対して認めてあげられるようになりました。
そして、しばらくの間、一人になる時間が欲しいと感じるようになりました。
自分自身のことを考える時間、自分のことを大切にする時間が欲しいという気持ちに気付きました。
そういったことをラメリックに打ち明け、相談にのってもらいました。
その結果、一年くらい仕事をお休みしてみることにしました。
働けなくなるような病気があるわけでもないのに長いお休みをいただくことは、私の中ではすごく罪悪感があり、単なる怠け者なのではないかと自分を否定する思いもありました。
それでも自分で自分を大事にしたいという思いが芽生えたので、思い切って実践することに決めました。
ラメリックやお店の仲間は、有り難いことに、こんな私の気持ちを受け入れてくれました。
かわせみは5月30日(月)を最後にお休みします。
皆様にまたお会いできるのを楽しみにしています。