先日「翻訳できない世界のことば」(エラ・フランシス・サンダース)と言う絵本に出会いました。
ご存知の方も居ると思います。 

単語としては一語なんだけれど、その意味やニュアンスは一言では説明できない、そんな各国の単語を、絵と文で説明している絵本です。

例えば日本語だと「こもれび」。
ほとんどの日本人だと説明しなくてもわかるけれど、この言葉を説明すると「木々の隙間から射す陽の光」。
このように一言で表せない言葉が色々な言語の中にあるのです。
それをとても素敵な絵と文で紹介しています

私が特に面白いと思ったのはイヌイット語の「IKTSUARPOK/イクトゥアルポク」意味は「誰か来ているのではないかと期待して何度も何度も外に出て見ること」。
果てしなく雪に覆われた大平原を前にして誰か来たかも!?と思って何度も外に出て見るって、何とも言えない気持ちになります。ずっと向こうまで見渡せるのに何度も外に出て見る… 

また、マレー語の「PTSANZAPRA/ピサンザプラ」意味は「バナナを食べる時の所要時間」。
バナナを食べる所要時間を一語にする必要がある、ほどバナナをたべる民族なのか?

もう一つフィンランド語で「PORONKUSEMA/ポロンクセマ」
意味は「トナカイが休憩なしで疲れず移動できる距離」!どのくらいの距離なのか見当も付きません。


このような言葉たちが挿絵と共に108語収められていてとても楽しい絵本です。
しかもまた挿絵がなんとも言えず大人可愛いのです。

どの言葉にもその国の文化や習慣の向こう側にあるものを少し覗き見る事ができたような気がします。
切ないような、ちょっとクスッと笑えるような言葉が盛り沢山!
とてもホッコリ癒される一冊でした。