こんにちは〜
育爪セラピストの嶋田美津惠です
今回も4年ぶりになる
育爪マカダムの販売再開を記念して
「マカデミアオイルとの出会い 第3話」
をお届けします
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前回までのあらすじ
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3年がかりで素晴らしい
マカデミアオイルに出会い
そのオイルを手に入れるため
フランスへ行くと
目に涙をためて
両手をいっぱいに広げた
会長さんが出迎えてくれました・・・
前回までのお話:
第1話:マカデミアオイルとの出会い
https://ikuzume.jp/shimada-mitsue_clm/20240409/
第2話:フランスからのメール
https://ikuzume.jp/shimada-mitsue_clm/20250501/
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第3話:プロポーズの電話
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会長さんも初めて会った人とは
思えませんでした
担当者のジャンとも
電話で話しているときから
家族のような安心感がありました
たくさんの種類の
オイルのサンプルをもらって
大きな工場をひととおり
見せてもらいました
そのときに 工場では
セサミオイルを製造していました
なが~い距離を
セサミが動くベルトの上に乗って
低温圧搾されていました
できあがる最後の部分には
油をしぼられたあとの
ゴマのかたまりが
山のように積み上がっていました
その「ゴマのかたまり」は
セサミケーキと呼ばれています
セサミケーキの
ひとかけを拾い上げると
油がしたたり落ちていて
これをしぼったら
まだまだ油が採れそうでした
それをジャンに言うと
「そこが重要です」
という答えが返ってきました
良いオイルを作るためには
最後まで油をしぼり切らないこと
が重要だそうです
そうすることで 量は減りますが
質の高いオイルになるそうです
そうはいっても まだまだ
しぼれるセサミケーキが
もったいないと思ってしまい
口に出てしまいました
「このセサミケーキは
提携先の畜産家に売っていて
家畜のえさになるので
無駄にはなりませんよ
循環しています」
ジャンはそう言うと
わたしの手の平にセサミケーキを
いくつか乗せてくれました
そのとき持ち帰った
セサミケーキは
わたしの宝物になりました
それから
会長の部屋に連れて行ってくれて
会長の話すことをジャンが
通訳してくれました
会長が話してくれたことは
オイルの素晴らしさ や
作り方の素晴らしさ
ではありませんでした
お父さんの写真を
わたしに見せながら
お父さんに
オリーブオイルのしぼり方を
教えてもらったこと
オリーブをしぼってオイルを作り
奥さんと二人で売りに行ったこと
そのころは
お風呂とトイレが外にある
小さな家で生活していたけれど
とてもとても幸せだったこと
会長さん自身の物語を
海を渡って来た 初めて会うわたしに
熱心に語ってくれました
わたしは人生の大切なことを
受け取った気がしました
80数年間生きてきた
会長の思いと情熱が
伝わってきました
わたしは 人生をかけて
会長さんのオイルを正当に扱おう
と心の底で誓いました
この素晴らしい会長の思いまで
日本の人に届けたい
と強く思いました
そう感じたと同時に
わかることがありました
「人の思いは 物にも宿る!!」
だから
あのマカデミアナッツオイルに
恋をしたんです
会長の生きかた
ジャンの思い
製造へのこだわり
農家の人たちの思い
いろいろなものが
たくさん詰まったオイル
だったんです
だから
香りだけで
肌に塗るだけで
心がほぐれたんだ!
マカデミアナッツオイルを
手に入れたくて
フランスまで来ましたが
マカデミアナッツオイル自身が
わたしを導いてくれて
どうしてあんなに
パワフルなオイルになったかを
わたしに伝えたかったんだ
と やっと理解できました
そして 物は手に入れるのではなく
与えられるものだと知りました
同じエネルギーのものたちは
お互い自然に
くっついていくのでしょう
ジャンとのホテルまでの
帰りの車中では ほとんどが
人生の話になりました
会長の苦労話や ジャンの今までの
人生の話を聞きました
ジャンが帰って 一人になってから
何のためにフランスへ来たのか
考えようとしましたが
あまりに疲れ果てていたので
寝ることしかできませんでした
翌朝 ジャンから
電話がかかってきました
「あなたの会社の
アカウントを開きました
一緒にビジネスを始めましょう」
この言葉の意味が
マカデミアナッツオイルを
手に入れることができた
とわかったのは
だいぶ後になってからでした
また ジャンがホテルまで
迎えに来てくれて
再び会社へ行きました
その日の出来事で 覚えて
いることは一つだけでした
マカデミアナッツオイルを
仕入れることが許可され
日本で売るときに
フランスの工場で充填するか
日本で充填するか
を決めることでした
目的を達成したときには
必ず次の目的が
待ち構えているものです
夢を実現して
大喜びする間もなく
わたしは幸運にも
マカデミアナッツオイルを
充填する場所や そのオイルを
入れる容器で悩んでいました
彼らは
わたしについても
わたしの会社についても
何も聞かずに
どんどん事が運んでいきました
帰りの飛行機の中では
・マカデミアナッツオイルを入れる容器
・そのパッケージのデザイン
・化粧品の製造許可
・輸入する方法
・商品の名前
など
考えることが山盛りで
これから先の幸せなことで
頭がいっぱいでした
日本に帰ってきてから
しばらくして
ジャンから電話がかかってきました
「プロポーズの電話です」
それは
マカデミアナッツオイルを含めて
すべてのオイルを買うことができる
という内容でした
・・・つづく
次回は
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1本のオイルに導かれて
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をお送りします
では また〜
追伸:
先日撮ったセサミケーキの写真です
https://ikuzume.jp/wp-content/uploads/2024/05/2024-05-07-14-54-00.jpeg
したたり出たオイルは何度も
ティッシュに染み込ませて捨てたので
ケーキ自体は乾いていますが
16〜17年経ったいまでも
粉々になって崩れることなく
形をとどめています