爪に縦線が入ると気になりますよね。何が原因で、どう対処すればいいのでしょうか?
この記事では、爪に縦線が入る原因や病気のサイン、そして爪の縦線を改善する効果的な「育爪」の方法を詳しく解説します。
実際に爪の縦線が改善した事例も紹介しますので、爪をキレイにしたい方は参考にしてくださいね。
爪に縦線が入るのはなぜ?
まずは、爪に縦線が入る原因を明らかにしましょう。主な原因は以下の3つです。
- 原因① 「爪の老化」で縦線が目立つ
- 原因② 「爪の乾燥」で縦線ができる
- 原因③ 「不健康な生活」が爪に縦線をつくる
順にみていきましょう。
原因① 「爪の老化」で縦線が目立つ
年齢とともに爪が老化し、縦線が目立ちやすくなります。
20代ではほとんど気になりませんが、50歳を超えた頃から縦線が増え始め、爪も皮膚と同様に老化していくのです。
ただし、病気ではないことがほとんどなので心配はありません。
原因② 「爪の乾燥」で縦線ができる
爪の乾燥も、縦線ができる大きな原因です。
私たちは日常の中で、紫外線・外気・気温・手洗い・消毒・洗剤などによって、知らずに肌や爪を乾燥させてしまっています。
乾燥により爪の表面がかさつくと、縦線が顕著になることも。後述しますが、頻繁に保湿することが重要です。
原因③ 「不健康な生活」が爪に縦線をつくる
不規則な生活習慣や栄養不足、睡眠不足も爪に縦線を引き起こす原因となります。
「爪は健康のバロメーター」といわれるほど、爪には健康状態が現れやすいため、バランスの取れた食事や十分な睡眠が健康な爪には欠かせません。
爪に現れる病気のサイン?さまざまな症状を知っておこう
爪の縦線があると「病気なのかな…」と心配になってしまう方もいるでしょう。ここでは、爪に現れる以下の症状について、原因や受診の必要性を解説します。
- 一本だけ爪に縦線がある
- 縦線?横線?爪がでこぼこしている
- 爪の黒い線は皮膚がん(メラノーマ)の可能性も【写真あり】
- 足の爪の端っこが黒いなら爪白癬(つめはくせん)の可能性も
一本だけ爪に縦線がある
一本の爪にだけ縦線が現れる場合、爪甲色素線条(そうこうしきそせんじょう)とよばれる良性のほくろであるケースが多いです。
小児の場合は、いずれ消失することが多いため、経過観察で問題ないでしょう。
一方、10代以降ですと、まれにメラノーマ(後に解説します)の可能性があります。そのため、まずは受診し、色や線の変化を注意深くみておきましょう。
縦線?横線?爪がでこぼこしている
爪に縦線や横線があり、表面がでこぼこしている場合、体全体の健康状態を反映していることがあります。
たとえば、波を打つような横方向のでこぼこなら「波板状爪(洗濯板状爪)」、爪表面の小さい凹みは「点状陥凹(てんじょうかんおう)」といいます。
ストレスや内臓の不調からくる乾癬や円形脱毛症と関連することもあるため、受診が賢明でしょう。
爪の黒い線は皮膚がん(メラノーマ)の可能性も【写真】
爪に黒い線が現れる場合、悪性の皮膚がん(メラノーマ)の可能性があります。早期発見が重要なので、専門医の診察を受けましょう。
公益社団法人 日本皮膚科学会*によると、手足の爪部に発生するメラノーマは、日本人メラノーマ患者の約4割を占め、日本人にもっとも多いタイプとのこと。
色が濃い、形が不規則、隆起する色素斑がみられる場合は、要注意です。
*公益社団法人 日本皮膚科学会「メラノーマ(ほくろのがん)」 https://www.dermatol.or.jp/qa/qa12/q02.html
足の爪の端っこが黒いなら爪白癬(つめはくせん)の可能性も
足の爪の端が黒くなる場合、爪白癬(つめはくせん)という爪の感染症の可能性があります。これも早期に治療が必要です。
爪白癬は、簡単にいうと爪の水虫・たむしのこと。
放っておくと周囲の皮膚に移りかゆみが出たり、爪が厚くなって黄色〜白色に濁ってきたりするため、適切な治療が必要です。
爪の縦線改善に効果的な『育爪』の方法とは?
爪の縦線をはじめ、さまざまな症状が爪に現れることを防ぐためには、「育爪」が効果的です。育爪とは、爪にネイルを塗ったりやすりで削ったりすることなく、すっぴん(素)のまま丈夫で美しい爪を育てること。以下で、育爪の方法を5つご紹介します。
- 方法①「爪の保湿ケア」:水分と油分のバランスがポイント
- 方法②「爪の切り方」:爪切りは使わず爪やすりで
- 方法③「爪をいたわる」:ネイル材料を使わず所作に気を付ける
- 方法④「生活習慣」:バランスの良い食事や十分な睡眠をとる
- 方法⑤「オイルマッサージ」:全体を保湿し血行を良くする
方法①「爪の保湿ケア」:水分と油分のバランスがポイント
爪には保湿ケアが最も大切。ただし、水分と油分をバランスよく与えることがポイントです。
爪の保湿ケアの際には、オイルなど保湿剤に水分を少量加え、乳化させましょう。適度な水分と油分を保つことで、爪の乾燥を防ぎ、縦線の予防になります。
たとえば、毎日の炊事で手荒れがひどくなっている場合、オイルだけでは手になじみにくく、保湿機能としては万全ではありません。そのようなときも「水分と油分のバランス」を考えた保湿が有効です。
毎日の炊事のあとに、少量のオイルに水を垂らし乳化させたクリーム状にしたものを爪や手指にもみこみ、マッサージを習慣化します。少しづつ、手荒れが改善されるのが実感できるでしょう。
方法②「爪の切り方」:爪切りは使わず爪やすりで
爪を短くしたいときは、爪切りではなく爪やすりを使いましょう。爪やすりは爪に優しく、爪やすりを使うことによって爪への負担を減らし、健康的な長さと形を維持できるからです。
爪きりで爪を切ると、切りすぎて痛みを感じることも。また、二枚爪、爪のひび・欠けといった爪のトラブルにつながりかねません。
なお、爪やすりで形を整える際、立体的で美しい「アークスクエア型」に整えることがおすすめです。
方法③「爪をいたわる」:ネイル材料を使わず所作に気を付ける
ネイルポリッシュや除光液などを避け、爪に優しい日常的なケアを心がけることが大切です。
ネイルカラーや表面コート剤などの有機溶剤を使うと乾燥が進む原因となるため、控えましょう。
また、「爪を使ってふたを開ける」などの生活するうえでの所作も気を付けると、なお良いです。指の腹を使うなど、意識することによって爪が守られ、キレイに育ちます。
日常的に爪をいたわり、ケアを行い指先の所作を意識する「セルフケア」を大切にするだけで、爪の悩みは改善へとつながりますよ。
方法④「生活習慣」:バランスの良い食事や十分な睡眠をとる
健康的な生活習慣は爪にも反映されます。バランスの良い食生活と十分な睡眠で、健康な爪を育てましょう。
爪は、肉魚類に多い「タンパク質(ケラチン)」が主成分。
ほか、「ビタミンB」や野菜に多く含まれる「ミネラル(カルシウムやマグネシウムなど)」などをバランスよく摂取することが健康で美しい爪を育てるために重要です。
方法⑤「オイルマッサージ」:全体を保湿し血行を良くする
爪だけではなく手指にもオイルを塗ってマッサージすることで血行が良くなり、爪の健康を促進します。
オイルを付ける際のポイントは、「爪の裏側につける」こと。
そして、先にお伝えしたように「乳化」も大切です。水とオイルを乳化させたら、両手指・指先・指の間・薬指以外の爪の生え際2〜5mm下を10秒ずつもみこみましょう。
やすりとオイルを使う爪のお手入れ9ステップでは、お手入れを写真付きでわかりやすく解説していますので、ぜひご覧ください。
【実例】育爪で爪の縦線がキレイになった例
育爪の方法で実際に爪の縦線が改善し、キレイな爪になった実例を2つご紹介します。
- 実例① 乾燥による爪の縦線が改善
- 実例② ネイルのダメージによる爪の縦線が改善
ぜひ参考にしてくださいね。
実例① 乾燥による爪の縦線が改善
■初回
■10か月後
詳しくはこちら:https://ikuzume.jp/archives/karte/13932
乾燥が原因で縦線ができていた爪が、保湿ケアを続けることで綺麗になった例です。
全ての爪のピンクの部分が長くなり、中指と親指の剥離がなくなりました。気になっていた縦筋も薄くなり、自然な艶も出てささくれも無くなり、美しい爪に育っています。
実例② ネイルのダメージによる爪の縦線が改善
■初回
■4回目(2か月後)
詳しくはこちら:https://ikuzume.jp/archives/karte/13321
こちらは、ネイルによるダメージで縦線ができていた爪が、ネイルをやめて育爪ケアを続けることで改善しました。
オイルを1日5回塗り、ゴム手袋もつけて2か月間保湿ケアを続け、血色がよくなり爪もキレイな形に整ってきています。
爪の縦線・爪質改善なら【育爪サロン ラメリック】へご相談ください
手元がキレイだと、嬉しくなりますよね。
すっぴん爪をキレイにしたい人や、ナチュラルで快適な爪ライフを過ごしたい人、男性・女性問わず丁寧にカウンセリングいたします。ゆったりとした時間を過ごしながら、育爪を楽しみましょう。
【育爪サロン ラメリック】は、爪の縦線に限らず、二枚爪、爪が小さい、足爪のお悩みなど、爪にまつわる相談パートナーです。プロのケアで健康な爪を取り戻すお手伝いをいたします。
爪の縦線や爪質の改善を目指すなら、ぜひ一度ご相談ください。一緒に健康で美しい爪を取り戻しましょう。