二枚爪の原因は何ですか?

よくある原因は、爪をジェルやカラーで覆っていることによる乾燥です。

育爪スタイリストスクール

これまで20年間以上、爪のお手入れをしてきた経験から、次のような原因があげられます。
1.爪をプラスチックで覆っている
2.爪切りを使っている
3.爪を道具代わりに酷使している
4.爪や指先が薬剤(有機溶剤、アルコール、塩素)に触れることが多い
5.極度の貧血

ここでは、特にお客様に多い1番の原因についてお話します。
ジェルやカラー・コート剤はプラスチックを有機溶剤で溶かしたものです。有機溶剤とは、エタノール・アセトン・トルエン・ベンジルアルコールなどの総称で、揮発性が高いのが特徴。ジェルやカラー・コート剤は、この有機溶剤を揮発させて固まるという性質をもっています。ではなぜそれが二枚爪の原因となるのでしょうか?

爪の隙間がプラスチックで埋められるとどうなる?

育爪スタイリストスクール

爪はケラチンという繊維状のたんぱく質からできており、目に見えない隙間が空いています。ジェルやカラーを塗ると、その隙間がプラスチックで埋められて、水分が外から入り込めなくなるのです。その結果、乾燥した爪は水分を失って小さく縮み、三層構造が分離しやすくなって二枚爪につながります。日照りが続いて乾燥しすぎた地面や田んぼがひび割れてしまうのと同じですね。

有機溶剤が爪に与える影響は?
また、有機溶剤は脱脂効果があるので、爪の油分が失われて乾燥してしまいます。同様に、強い洗剤・アルコール・塩素にも脱脂効果があり、それらも爪の乾燥の原因です。油には保水効果があるので、油分が少なければ水分は蒸発しやすく乾燥が進みます。加えて、有機溶剤にさらされた爪はもろくなって、爪の表面がボロボロとはがれて二枚爪になる場合もあります。

ジェルネイルの繰り返しで爪が傷んでしまったら

育爪セルフケア

ジェル→ジェルオフの繰り返しで爪が傷んだからといって、さらにジェルで隠すのはあまりおすすめできません。自爪への負担を減らす最善策は、ジェルオフをしないで伸びた分だけ削り落とし、ジェル部分がなくなるのを待つことです。ただ、それもなかなか難しいので、ジェルネイルやオフで傷んでしまったら、いったんお休みして育爪にはげんでみてはいかがでしょうか?

サロンでは、硬いもので保護するのではなく、オイルを使って反対に柔らかくすることで衝撃を受け流してくれるような爪を育てていきます。オイルケアで大切なことは、爪表面だけでなく爪の裏側(爪と指の間)にもオイルを垂らすことです。そして爪と指の溝を伝って甘皮部分までオイルが流れ落ちたら、爪の表面全体になじませていきます。最後によくマッサージをして刷り込んだら完了です。これを毎日、炊事の後に、リラックスタイムに、お出かけの前にと、ことあるごとにおこなって習慣化してみてください。二枚爪に悩んだ爪が少しずつ変わっていくのを実感できるはずです。

育爪オイルの選び方

育爪セサミ

育爪するときに、クリームよりもオイルを選んでください。というのも、オイルのほうが爪の細かい溝や爪裏になじみやすく、保湿効果も長続きするからです。オイル選びも大切ですが、ひと言にオイルといっても成分・製法・品質はさまざまで、どれを選べばよいのかわからないという方も多いでしょう。

そこで、サロンで最初におすすめしているのがゴマオイル100%の育爪セサミ。始めて育爪する方から、長く育爪している方まで使いやすく、化学合成成分無添加なのでできるかぎり自然なものでと考える方にもお使いいただけます。 迷ったらまず、育爪セサミ(香りなし)から試してみてはいかがでしょうか?

\ 育爪をはじめてみよう /