手荒れがひどいです。どうしたらいいですか?

手荒れがひどいです。どうしたらいいですか?
次の3つを実行してみてください。手荒れが改善するかと思います。

1) 手を消毒したり洗ったりする回数を減らす
2) 手を消毒したり洗ったりしたら、育爪オイルと水を乳化させてクリーム状にしたものを手全体に塗り伸ばして保湿する
3) 食器を洗うなど水仕事のときや、紙・布・衣類に触れるときに手袋をはめて作業をする(手袋の素材は何でもOK)


1)手を消毒したり洗ったりする回数を減らす

皮膚は、皮脂と常在菌のバイオフィルムで何重にもバリアを張って守られています。
手を洗ったり消毒をすることで、皮脂や常在菌が洗い流されたり、常在菌のバランスが崩れたりして、皮膚のバリア機能を低下させる原因になります。


2)手を消毒したり洗ったりしたら、育爪オイルと水を乳化させてクリーム状にしたものを手全体に塗り伸ばして保湿する

私たちの皮膚表面は、皮脂と汗が混ざり合い乳化した「皮脂膜」が、外部からの刺激や乾燥から皮膚を守る役目をしています。
手洗いや消毒によって、爪や皮膚の油分は失われ、皮膚表面の皮脂膜が無くなると、常在菌が生息できなくなり、常在菌によるバリア機能が無くなります。
育爪オイルと水を混ぜて乳化させてクリーム状にしたものが「皮脂膜」と同様のバリア機能を果たすため、手全体に塗り伸ばして保湿すると手荒れを起こしにくくなります。


3)食器を洗うなど水仕事のときや、紙・布・衣類に触れるときに手袋をはめて作業をする(手袋の素材は何でもOK)

日常生活で爪や皮膚の油分は失われ続けています。
肌のバリア機能を高めるには、乾燥や摩擦を防ぐことが大切です。

食器用洗剤は高い洗浄能力があるものの、油汚れと同様に皮膚の皮脂膜まで落としてしまいます。
特に冷たい水よりも暖かい水の方が皮脂は落ちやすく、冬場など温かいお湯を用いて食器洗いをすると必要な皮脂まで失われてしまいます。
また、紙や布は皮脂を吸い取ってしまいます。手袋をはめて作業をすると、これら手荒れの原因となる乾燥や摩擦を防ぐことができます。

【日常で手爪の油分が奪われる一例】

・衣類(着替え、衣替え)
・紙類(書類、本、紙幣、新聞・雑誌・段ボールを束ねる)
・台所(調理、食器洗い、洗剤)
・掃除(雑巾で拭く、雑巾を絞る)
・清潔にする(消毒薬、ハンドソープ、手洗い、水、お湯、ボディーソープ、シャンプー)