ラメリックは小さい頃、冬が大嫌いでした。
朝起きると、暖かい布団から出て冷たい空気の中で着替えをしないといけないと思うだけで、毎日憂鬱になっていました。
小学生の頃は、それをしない策ばかりを講じていました。
掛け布団と毛布の間に翌朝着る服を挟んだり、こたつの中で温めたり、パジャマの下に翌朝着る服を着て寝たこともありました。
今考えてもおかしな小学生です。
大人になっても、そのおかしな策を講じることはまだ続いてます。
今は便利なものがたくさんあるので、策を講じるのは楽になりました。
愛用しているのは、ホカロンです。夏でも新幹線に乗る時は、貼るホカロン小をカバンに忍ばせます。
2月の寒い日はホカロン(大)をそのまま靴下に貼りつけます。腹巻ポケットにも入れます。それでも寒い時は、背中の肩甲骨に貼ります。
しかし、最近、それをやっても手が冷たい日がありました。施術をする度にお客様の手や足の熱をラメリックが奪っていました。
みなさんの熱を奪わない方法はないものか?
ある物の画像が浮かびましたが、さすがにあれはダメだろうと頭の中でその画像を打ち消しました。
それは、自宅か吉祥寺MGのスクール時しか使ったことのない最強防寒グッズです。
湯たんぽスリッパと呼んでいます。
赤いキャップのところからお湯を入れてはくので、結構な重さです。
歩く時に足を持ち上げないと歩けません。
その感覚は、ドナルドダックのかぶり物をつけて歩いているような感じです。
オマケに一歩を踏み出す度に「シャカッ、クチャッ」というあまり耳にしたことがない珍しい音が出てしまいます。
しかし、ラメリックは防毒マスクをかぶってネイルカラーを塗っていたことがあるので、それと比べれば、ドナルドダックのような歩き方や奇妙な音は全然かわいく思えてきました。
試しに自由が丘店で使ってみました。ラメリック的にはなかなか快適でした。
2つの失敗を除けば。
一つ目は歩き方に慣れていなかったので転んでしまい、その時に、寝ていたお客様の手をつかんだので、起こしてしまいました。
二つ目は、やはり寝ていたお客様を、奇妙な音で起こしてしまいました。
その2つの失敗を除けば、いつもより、何倍も温かいラメリックの手に気付いて下さるお客様ばかりでした。
足元を温めるとやっぱり全身が熱くなるんですね。
お客様へ熱を与えることが出来て、本当によかったです。
これからはこの湯たんぽがラメリックの冬のスタンダードになりそうです。