昨年末、鳥取へ行く事がありました。
ついでにかねてから訪れたいと思っていた鳥取砂丘に行きました。

その日はこの冬最初の一番の寒気が日本列島に入り込みました。

鳥取駅に着いた時は積雪5センチ程でした。
そしてすぐに計画通りその日のうちに砂丘へ行きました。

その日の鳥取砂丘はあのテレビや雑誌や旅行誌で見るような駱駝色の砂漠ではなく、真っ白な雪に全面覆われていました。

私たちは鳥取駅からまず砂丘展望台というところへバスで行き、展望台のコインロッカーに荷物を預けました。

展望台から見下ろす感じで砂丘を眺めました。


そして展望台から今度はリフトに乗って、砂丘まで降りて行きました。
リフトに乗ったのは午後2時ごろ。

リフトの係員の人(かなり高齢の男性数人)はこの雪の中観光客もあまり居ないので、客が来たらリフトを動かすと言う感じでした。
それまで(お客さんが来るまで)リフト乗り場の脇の椅子に座っていました。

係員さんから「今日はリフトは4時で終わりなので3時半頃には戻って来て下さい」と言われましたが、この寒さ、そんなに長居出来ないと思ったので、それまでには十分戻ってこれると思いました。

極寒の鳥取砂丘!こんな雪景色の砂丘を見れるなんてラッキーだ!と私は喜んでいました。

でも雪はどんどん酷くなり、まだ2時過ぎなのに辺りはとても暗く、もう寒さの限界が来たので30分もその場に居ることも出来ずリフトに戻りました。

すると、何と言うことか!
リフトは止まっています。
リフト乗り場のシャッターは閉められています。
小さな窓から中を覗いても係員のおじさんは一人も居ません!
シャッターを叩いて私たちが戻って来たことに気づいて貰おうと思いましたが、気付こうにも誰もいないのです!

リフトは勝手に止められた!と思い途方に暮れました。

仕方なく、砂丘の近くのお土産センターのようなところへ行きました(そこは如何にも公営)。
そしてそこのお店の方に事情を説明しました。もしかしたら、リフトに連絡してもらえるかも知れないと思ったのです。
でも、そのお店の人曰く「リフトはねぇ民営だからねー」とそれだけです。じゃあどうやって展望台に行けば良いのか?歩いて山を登る?いくら車道とは言え、もう雪で歩道は見えなくなってます。殆どの観光客が観光バスか自家用車で来るので私たちのように電車とローカルバスで来る人はあまり居ません。 

でも私たちは展望台まで戻って荷物を取り、また路線バスで鳥取駅まで戻らなくてはいけないのです。しかも展望台から鳥取駅行きのバスは40分に一本!この吹雪の中歩いて展望台まで行くしか無いとわかり、泣きたくなりました。仕方なく雪道を登り始めました。

すでにその時点で私達は雪でびしょ濡れです。でも、辺りは暗くなりつつあり、とても歩いて展望台まで行くのは危険だと思いもう一度お土産物センターに戻りました。
すると、そのセンターから観光客の一組がタクシーに乗って行くのが見えました!
私は「あ!タクシーがあるんだ!こんな所にタクシーなんか無いと思ってたけどタクシーがある!」と喜びました。
再びお土産センターに入ると壁に幾つかのタクシー会社の電話番号が書いて貼ってある事に気付きました。すぐに最初に書かれていたタクシー会社に電話しました。
すると「今、タクシーは出払っていて今日はもうお迎えに行けません」と言われ、またもや、どん底へ。
どのタクシー会社もこの雪では同じ状況かと思いながら次のタクシー会社に電話をしました。すると「40〜50分掛かっても良ければお迎えに行けます。」との答え!いや何時間でも待つから迎えに来て〜!と藁をも掴む思い。
約40分後、タクシーが迎えに来てくれて、無事駅まで帰り着くことができました。

ただ、一つ不可解な事がありました。私たちがタクシーに乗って展望台に向かっている時、リフトが動いていたのです。4時前のことでした…
何故リフトが止まっていたのか?
そしてまた動き出したのか?は謎のままです。